とあるゲームプランナーのボードゲーム日記with D

有名なボードゲームからあまり市場に出回っていないボードゲームまで紹介します。まだ日本語訳がない海外のボードゲームの翻訳もします。

濃霧に満ちた迷宮【フォグサイト】非対称型迷宮探索ゲーム

デラです。

まず皆さんに謝らせてください。

ここ二週間以上ブログの更新を怠ってしまい、ブログ主のききょう含めこのブログに来ていただいた皆さんにはご迷惑をお掛けしたこと、心よりお詫び申し上げます。

再びこのような事が起こらぬように戒めを胸に刻み、ブログを書いていきますので、何卒ご容赦くださいますよう伏してお願い申し上げます。

 大変申し訳ございませんでした。

 

 

今日皆さんにはこちらのボードゲームをご紹介していきたいと思います。


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フォグサイト
  • プレイ人数 2~4
  • プレイ時間 30分~
  • 対象年齢 10歳以上
  • 非対称型迷路探索ゲーム
 
  • ゲーム終了条件 勝利条件
このゲームでは調査隊側(1~3人)ガーディアン側(一人)に分かれ、それぞれの勝利条件に向かってゲームが進行していきます。
 
  •  調査隊側の勝利条件

全ての調査隊のコマが一枚の遺跡タイルの上にいる状態で脱出を宣言

※脱出宣言はゲーム中一回しか行えない上に、失敗した場合は無条件でガーディアンの勝利になるので、宣言は慎重に

  • ガーディアン側の勝利条件
  1. ガーディアンによって地図タイルの山を0枚にされた
  2. 地図タイルの山が0枚の状態調査隊側の全員が手番終了
  3. 脱出宣言が失敗
 
  • セットアップ

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セットアップはこのように、自宅のテーブルが小さいので見づらいのはご勘弁ください。

ガーディアン側は以下の条件に沿って今回の迷路を構築していきます。

  1. スタートマス同士が隣接していないこと
  2. 内壁マスが6マス以上使われていること
  3. 全ての道エリアが縦横移動で行き来できること
構築し終わったらゲームスタートです。
 
 
  • 手番に出来る事(調査隊側)

調査隊側は任意の人から順に手番を開始します。(毎手番に変更可能

自分の手番では3種(探索、移動、使用/譲渡)のうち、可能なアクションを一つを選んで実行します。

これを任意の回数繰り返します。

 

1、探索

このアクションは地図タイルを設置(マッピングしていきます。

※自分のコマが倒れている場合。(後述)はこのアクションは実行できません。
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自分のコマと隣接する、タイルが設置されていない場所を1ヶ所選び、

それを東西南北で宣言する。(斜めには探索できません)
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進む方角を宣言したら、今度はガーディアン側が迷路を確認し、道だった場合は進めますと宣言します。

その後、宣言された調査隊は制限時間タイル(下記写真)の左端の山から1枚獲得する。獲得したタイルは宣言した方角の所に設置します(これを道マスと呼びます)
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逆に、進めないと宣言された場合は、制限時間タイルを左端の山から1枚獲得し、そのタイルを裏返し設置した後(これを内壁マスと呼びます)、自分のコマを倒す。

さらに発掘タイル1枚を遺物カードの山の置く。4枚目を置いたプレイヤーは乗っている発掘タイルを全て取り除き、遺物カードの山から1枚引いて自分の手元に置きます(下記写真)
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2、移動

道エリアを進むアクション

※このアクションもコマが倒れている場合は実行できません

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自分のコマを探索で獲得して設置した任意の道エリアに進めます。その後ガーディアン側に移動完了を宣言します。ガーディアン側は調査隊の盤面を確認しながら、移動した同色の侵入者コマを対応する遺跡タイル(ガーディアン側の迷路)に進める

 

3、使用と譲渡

自分の持っている遺物カードを使用もしくは、譲渡することができます。

一手番に一回、どちらかのアクションしか行えません。

  • 使用した場合、カードの効果を発動します。

ガーディアン側は使用された遺物カードを回収し、そのカードの効果を解決します。

下記のカードは使用したプレイヤーから最短距離でガーディアンに何歩で出会うか聞くカードです。その質問に対してガーディアン側は正確に答えないといけません

  • 譲渡はそのまま自分の遺物カードを他のプレイヤーに渡すアクションです。

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可能なアクションが無い場合もしくはこれ以上行いたくない場合は手番を終了することを宣言し、自分のコマを倒します。

倒れていないコマがあるなら他のプレイヤーの手番に移ります。

全て倒れているなら、地図タイルの残数を確認します。(下記写真参照)

1枚以上残っている場合は次へ、0枚の場合はゲームエンドです。

今現在、1枚の遺跡タイル上に全ての侵入者コマがあるかを調査隊側が全員で推理します。

侵入者コマは箱の中で調査隊のコマ連動して動いてます。

ないと推理した場合は調査隊コマを全て起こし、ガーディアンの手番に移ります。

あると推理した場合は脱出を宣言し、ゲームを終了させることができます。
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ガーディアンのアクション

ガーディアン側は以下のアクションを順に調査隊側に秘密裏に実行していく

移動攻撃切替

  • 移動

道エリアを進む(任意)

制限時間タイルの➡の数まで、ガーディアンコマを任意の数、一方向に直進させる。この時、方向と数は伝えません(下記の写真)

※直進の途中で方向転換往復はできません。複数の直進を組み合わせる事で方向転換や往復が可能になります。

ガーディアンの移動回数は地図タイルの山が一つ尽きる度、1回増えて最高で3回まで増えます。

次に移動経路を確認します。

移動経路=ガーディアンコマが移動した道エリアのこと

移動経路にターゲットが一体でもいる場合攻撃に移り、いない場合はガーディアンの手番は終了します。

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  • 攻撃

攻撃することによって制限時間を減らすことができます。

移動経路にいる侵入者コマの数3枚の地図タイルを制限時間タイルの右端の山から回収して箱の横に並べます。このとき誰に攻撃を行ったかは伝えない。

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 攻撃を行った後、制限時間タイル上の地図タイルの数を確認し、1枚以上残っている場合は切替アクションに、0枚の場合ゲームエンドです。

 

  • 切替 攻撃発生時のみ行うアクション

ターゲット非ターゲットを切り替えます。この手番中攻撃した侵入者コマを全て非ターゲット状態(伏せる)に、攻撃していない侵入者コマを全てターゲット状態(立てる)に変える。(下記の写真参照)

※一度に全ての侵入者コマに攻撃した場合は切替は行わない。

切替アクションが終了したらガーディアン側の手番は終了し、調査隊側の手番に移ります。

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以上を繰り返して脱出できれば調査隊側の勝利、それを阻止できればガーディアン側の勝利となります。

 

  • レビュー

面白かったです。

ゲーム感としては以前紹介した「ハコオンナ」にちょっと似ているのかなと思いました。

前が見えない迷宮を手探りで探索していき、限られた時間内で推理し、はぐれた仲間と合流できたときは思わず歓声を上げたくなりますね。

自分は今回ガーディアン側で意気揚々とマップを構築したのですが、超優秀な調査隊がいたため、後半にどんどん味方の位置を割り出し、一気に脱出までに持っていくというファインプレーで脱出されてしまいました。

 

いかがでしたでしょうか。ルールもそこまで複雑でもありませんが、初心者さんとやる場合は経験者さんがガーディアン側をやった方がいいかもしれません。

こちらのフォグサイトは2019ゲームマーケット大賞受賞作で開始1時間で200本が完売するほどの人気作で当時は入手できなかったのですが、再販が決まり、友人らの後押しがあり、無事手に入れることができました。拡張版の発売も決まっており、入荷メールがくるのが楽しみです。

デラでした。

★★★★★★★★/10